タンス預金から福沢諭吉や聖徳太子などの古いお札が出てきても、現在有効な日本銀行券であれば、そのままお金として使えます。
2024年に新しい一万円札・五千円札・千円札が発行されましたが、それ以前のお札が一斉に使えなくなったわけではありません。
日本銀行によると、これまで発行された56種類の銀行券のうち、2026年8月時点で25種類が現在も有効です。
ただし、古いお札ほどATMや自動販売機などで読み取れないことがあります。
その場合は銀行の窓口に相談するか、流通に不便な古い銀行券であれば日本銀行の本店・支店で引き換える方法があります。
※本記事は2026年8月時点の日本銀行・金融機関の公表情報をもとにしています。
旧札は2026年も使える?
有効な銀行券であれば2026年現在も使えます。
「新紙幣が発行されたから、以前のお札はもう使えない」ということではありません。
たとえば、2024年の新紙幣発行前に使われていた、
- 福沢諭吉の一万円札
- 樋口一葉の五千円札
- 野口英世の千円札
も引き続き有効です。
さらに、それより前に発行された銀行券にも現在使えるものがあります。
日本銀行の「その他有効な銀行券・貨幣」には、現在発行されていないものの有効な銀行券として、一万円券だけでなく、五千円券、千円券、五百円券、百円券なども掲載されています。
つまり、「古いデザイン=無効」ではありません。
聖徳太子の一万円札もまだ使える?
聖徳太子が描かれた旧一万円札など、かなり古い銀行券の中にも現在有効なものがあります。
日本銀行も、現在は発行されていないものの流通に不便な銀行券の例として、聖徳太子の一万円券を挙げています。
ただし、現在ほとんど流通していないお札の場合、店舗や機械でスムーズに利用できない可能性があります。
「有効なお金であること」と「どこでも機械で読み取れること」は別と考えた方がよいでしょう。
古いお札を見つけて有効か判断できない場合は、日本銀行が公開している「現在有効な銀行券・貨幣」で確認できます。
旧札は銀行口座に預けられる?
有効な旧札であれば、金融機関で預け入れできる場合があります。
ただし、どの年代の紙幣までATMで扱えるかは金融機関やATMによって異なります。
たとえば、みずほ銀行では2026年6月時点で、ATMで利用できる旧紙幣として、
- 2004年発行の福沢諭吉一万円札
- 樋口一葉五千円札
- 野口英世千円札
- 1984年発行の福沢諭吉一万円札
- 新渡戸稲造五千円札
- 夏目漱石千円札
などを案内しています。
一方で、1984年発行の紙幣は一部ATMで利用できない場合があるとも案内されています。
そのため、かなり古いお札やATMで返却されるお札の場合は、無理に何度も入れず、利用している金融機関の窓口に確認するのが確実です。
ATMで旧札が戻ってきても「無効」とは限らない
旧札をATMに入れて戻ってきた場合、
「このお札はもう使えないのでは?」
と思うかもしれません。
しかし、ATMが読み取れないことと、銀行券として無効であることは同じではありません。
ATMは機種や金融機関によって対応している紙幣が異なります。
実際にみずほ銀行でも、1984年発行紙幣について一部ATMでは利用できない場合があるとしています。
まず日本銀行の一覧で有効な紙幣か確認し、有効であれば銀行窓口など別の方法を検討しましょう。
旧札を新札に交換する必要はある?
旧札だからという理由だけで、新札に交換する必要はありません。
日本銀行は、2024年の新券発行後も従来の銀行券は引き続き通用すると明確に案内しています。
そのため、
「福沢諭吉の一万円札だから急いで渋沢栄一の一万円札に替えなければならない」
ということはありません。
普段の買い物などで問題なく使える旧札なら、そのまま使うことができます。
日本銀行なら古いお札を交換できる?
ここは少し注意が必要です。
日本銀行では、流通に不便な、現在発行されていない有効な銀行券については引き換えを行っています。
日本銀行は例として、聖徳太子の一万円券などを挙げています。引き換えは日本銀行の本店とすべての支店で受け付けています。
ただし、日本銀行は一般的な「両替所」ではありません。
単に、
「福沢諭吉の一万円札を渋沢栄一の新しい一万円札に替えてほしい」
というような、新券への単純な交換を行っているわけではありません。
非常に古く流通に不便なお札や、損傷したお札などが主な引換え対象です。
また、日本銀行で引き換えを希望する場合は、事前予約が推奨されています。
古いお札が破れていたらどうする?
タンス預金として長期間保管していると、
- 破れている
- 水に濡れている
- 汚れている
- 一部が欠けている
といった場合もあります。
日本銀行では、法令などで定められた基準に基づき、損傷した銀行券の引き換えを行っています。
破損が大きい場合は、自分でテープを大量に貼ったり、さらに切ったりせず、できるだけ元の状態を保って日本銀行や金融機関に相談するとよいでしょう。
「旧札が使えなくなる」という話には注意
古いお札について特に注意したいのが詐欺です。
日本銀行は、
従来の銀行券は新券発行後も引き続き使える
と案内し、「以前のお札が使えなくなる」などの誤った情報や詐欺に注意するよう呼びかけています。
警察庁も、新紙幣の発行に便乗して「従来の紙幣は使えなくなる」などと言い、新紙幣への交換名目で現金をだまし取る手口について注意を呼びかけています。
突然、
「古いお札は使えなくなります」
「自宅まで交換に行きます」
「今すぐ新札に交換してください」
などと言われても、現金を渡さないようにしましょう。
タンス預金の旧札が見つかったらどうすればいい?
旧札が見つかったら、次の順番で確認すると分かりやすいです。
1. まず有効なお札か確認する
日本銀行の「現在有効な銀行券・貨幣」で確認します。
現在発行されていないからといって、必ずしも無効ではありません。
2. 普通に使える旧札ならそのまま使う
福沢諭吉の一万円札など、比較的新しい旧札なら、そのまま店舗などで使うことができます。
無理に新札へ交換する必要はありません。
3. 預金したいなら金融機関のATM・窓口を確認する
比較的新しい旧札はATMで入金できる場合があります。
ただし、古い年代の紙幣はATMが対応していないことがあるため、その場合は窓口へ相談します。
4. 非常に古い有効紙幣なら日本銀行への引換えを検討する
聖徳太子の一万円札など、流通に不便な有効紙幣については、日本銀行の本店・支店で引き換えを受け付けています。
古いタンス預金はそのまま保管するべき?
旧札が有効だからといって、必ず自宅で保管し続けなければならないわけではありません。
今後使う予定のお金であれば、銀行口座へ預けることも選択肢になります。
一方、古い紙幣の中には、額面以上の価値で取引される収集品となっているケースもあります。
非常に古い紙幣や珍しい番号・状態の良い紙幣などを見つけた場合は、すぐに使ったり交換したりする前に、コレクター市場で価値がないか確認する選択肢もあります。
ただし、すべての旧札にプレミア価値があるわけではありません。
よくある質問
福沢諭吉の一万円札は2026年も使える?
はい。
2024年に渋沢栄一の新一万円札が発行された後も、福沢諭吉の旧一万円札は引き続き有効です。
新札へ交換する義務はありません。
聖徳太子の一万円札は銀行で交換できる?
現在有効な聖徳太子の一万円券など、流通に不便な銀行券については、日本銀行の本店・支店で現在発行されている銀行券への引き換えを受け付けています。
事前に日本銀行へ予約・確認してから持ち込むと安心です。
ATMで旧札が使えなかったら無効?
必ずしも無効ではありません。
ATMがその年代の紙幣に対応していないだけの場合があります。
日本銀行の有効銀行券一覧を確認し、有効なら金融機関の窓口などへ相談しましょう。
古いお札はいつか全部使えなくなる?
銀行券は、一度発行されると法令に基づく特別な措置が取られない限り通用力を失いません。
日本銀行によると、過去には3回こうした特別措置が行われていますが、現在は56種類の銀行券のうち25種類が有効です。
旧札を新札に替えないと損する?
通常はそのようなことはありません。
有効な旧札なら額面どおり使うことができます。
「旧札が使えなくなるので交換が必要」と持ちかける話には注意してください。
まとめ
タンス預金から古いお札が出てきても、有効な銀行券なら2026年現在もそのまま使えます。
日本銀行によると、これまで発行された56種類の銀行券のうち、現在も25種類が有効です。
福沢諭吉・樋口一葉・野口英世の旧札も、新紙幣の発行後に使えなくなったわけではありません。
ただし、古い紙幣ほどATMなどが対応していない場合があります。
その場合は、
有効か確認する
→ 銀行の窓口に相談する
→ 流通に不便な古い紙幣なら日本銀行での引換えを検討する
という順番で対応すると分かりやすいでしょう。
そして、「古いお札が使えなくなるから交換が必要」という話を理由に、第三者へ現金を渡さないことも重要です。
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参考・出典
日本銀行「これまでに発行されたお札のうち、現在使えるお札はどれですか?」
日本銀行「その他有効な銀行券・貨幣」
日本銀行「損傷したお金の引換え窓口」
日本銀行「新券発行開始後の引換えに関する留意事項について」
みずほ銀行「ATMで旧紙幣は利用可能ですか?」


