オルカン高配当とは?通常のオルカンと何が違う?配当・利回り・NISAを比較

「オルカン高配当」が注目されています。

ただし、ここでまず注意したいのは、

「オルカン高配当」は、人気の「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」に高配当コースが追加されたものではない

という点です。

現在「オルカン高配当」として検索されている商品の一つが、

(アムンディ・インデックスシリーズ)オールカントリー・高配当株

です。

世界の株式に幅広く投資する点は通常のオルカンと似ていますが、

・投資する銘柄の選び方
・連動を目指す指数
・分配金の方針
・信託報酬
・NISAで使える枠

などに違いがあります。

先に結論をまとめると、

・世界の高配当株へまとめて投資するインデックスファンド
・通常のオルカンとは別の商品
・年4回の決算・分配機会がある
・2026年8月20日の分配実績は1万口あたり80円
・信託報酬は年率0.165%以内
・NISAの成長投資枠対象
・高配当だから必ず高い分配金がもらえるわけではない

という商品です。

「普通のオルカンとどちらがいい?」「NISAで買える?」「分配金はいくら?」という疑問を順番に整理します。

※本記事は2026年8月26日時点のアムンディ・ジャパン、三菱UFJアセットマネジメントなどの公表情報をもとにしています。投資信託の基準価額や分配金などは今後変わる可能性があります。

オルカン高配当とは?

正式名称は、

(アムンディ・インデックスシリーズ)オールカントリー・高配当株

です。

運用会社はアムンディ・ジャパンです。

世界各国の株式へ投資し、

「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス 高配当利回りインデックス」

の値動きに連動する投資成果を目指します。

簡単にいうと、

世界中の株式を広く持つだけではなく、その中でも比較的配当利回りの高い企業を重視する

タイプのファンドです。

普通のオルカンとは別の商品

一般に「オルカン」と呼ばれているのは、

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

です。

運用会社は三菱UFJアセットマネジメントです。

一方、今回の高配当株ファンドはアムンディ・ジャパンの商品です。

つまり、

通常のオルカン
=eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

オルカン高配当として注目されている商品
=(アムンディ・インデックスシリーズ)オールカントリー・高配当株

で、運用会社も商品そのものも異なります。

「通常のオルカンに高配当タイプが追加された」

という意味ではありません。

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連動する指数はどう違う?

通常のオルカンは、

MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス

への連動を目指します。

世界の先進国・新興国株式を幅広く保有する指数です。

一方、アムンディのオールカントリー・高配当株は、

MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス 高配当利回りインデックス

への連動を目指します。

世界株式の中から、より高い配当利回りが期待される銘柄を選ぶ考え方です。

そのため、

「世界株全体をそのまま持つ」

通常のオルカンとは、組み入れる銘柄や比率が異なります。

高配当なら配当金がたくさんもらえる?

投資信託の場合、投資家が受け取るのは正確には「配当金」ではなく「分配金」です。

ファンドが投資している企業から受け取る配当などを含めた収益の中から、運用会社が分配方針に基づいて金額を決定します。

そのため、

「高配当株ファンド=毎回必ず高額の分配金が出る」

という意味ではありません。

市場環境や基準価額などによっては、

分配金が減る
分配金が出ない

可能性もあります。

分配金は年何回?

オールカントリー・高配当株は、

年4回決算

です。

原則として、

2月20日
5月20日
8月20日
11月20日

に決算を行い、収益分配方針に基づいて分配金を決定します。

休業日の場合は翌営業日となります。

つまり、年間4回の分配機会があります。

直近の分配金はいくら?

2026年8月20日の直近分配金実績は、

1万口あたり80円

です。

ただし、この80円が今後も毎回続くと決まっているわけではありません。

分配金はその都度、

基準価額
市場環境
分配可能額

などを考慮して決まります。

「年4回×80円=年間320円が必ずもらえる」

と考えないようにしましょう。

分配金をもらうと資産が増える?

必ずしもそうではありません。

投資信託の分配金は、ファンドの資産から支払われます。

そのため分配金を支払うと、その分だけ基準価額を押し下げる要因になります。

たとえば、単純化すると、

分配前の資産価値:100万円
分配金:2万円

なら、

分配後の資産価値:約98万円
受け取った現金:2万円

というイメージです。

分配金だけを見て、

「2万円得した」

とは判断できません。

基準価額の変化と分配金を合わせたトータルリターンを見る必要があります。

通常のオルカンは分配金を出す?

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は年1回決算ですが、信託財産の成長を優先し、原則として分配を抑制する方針です。

そのため通常のオルカンは、

「定期的に分配金を受け取る」

ことよりも、

ファンド内部で資産を成長させる

ことを重視する設計です。

一方、オールカントリー・高配当株は年4回決算なので、

定期的な分配を意識した商品設計

になっています。

ここは両者の大きな違いです。

信託報酬はいくら?

アムンディのオールカントリー・高配当株の運用管理費用(信託報酬)は、

年率0.165%以内(税込)

です。

一方、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の信託報酬は、

年率0.05775%以内(税込)

です。

単純比較すると、通常のオルカンの方が運用コストは低くなっています。

100万円投資すると信託報酬はいくら?

単純計算してみます。

オールカントリー・高配当株

100万円×0.165%
=年間約1,650円

eMAXIS Slim オール・カントリー

100万円×0.05775%
=年間約578円

差は、

約1,072円/年

です。

10年間同じ100万円を保有したと単純化すれば、

約1万720円

の差になります。

実際には基準価額や純資産額が変動するため、実際に負担する金額はこの単純計算とは異なります。

それでも、長期投資では信託報酬の差も確認しておきたいポイントです。

NISAで買える?

アムンディ・ジャパンは、オールカントリー・高配当株を

NISA成長投資枠対象

として案内しています。

NISAの成長投資枠で購入すれば、対象となる売却益や分配金についてNISAの非課税制度を利用できます。

ただし、取り扱いの有無は証券会社や金融機関によって異なる場合があります。

購入前に利用している金融機関で対象商品として表示されているか確認しましょう。

NISAで分配金も非課税?

NISA口座内で対象商品を保有し、制度上の条件を満たす場合、分配金も非課税の対象となります。

通常の課税口座では、普通分配金に約20%の税金がかかります。

たとえば課税対象となる分配金が1万円なら、

税金:約2,000円
手取り:約8,000円

というイメージです。

NISAでは、この税負担を抑えられることがメリットです。

ただし、投資信託の分配金には普通分配金と元本払戻金(特別分配金)があり、税務上の扱いが異なる場合があります。

つみたて投資枠ではなく成長投資枠

アムンディ公式サイトでは、このファンドをNISAの「成長投資枠対象」として案内しています。

そのため、

「NISAなら何でもつみたて投資枠で買える」

わけではありません。

利用する証券会社の購入画面で、どのNISA枠が使われるのかを確認しましょう。

どこで買える?

アムンディ公式サイトでは、販売会社として、

楽天証券
SBI証券
松井証券
マネックス証券
三菱UFJ eスマート証券
三菱UFJ銀行

などが掲載されています。

ただし、販売会社によって、

最低購入金額
積立設定
ポイント還元
NISAでの取り扱い

などが異なる場合があります。

通常のオルカンとどっちがいい?

どちらが必ず優れているというものではありません。

目的によって考えると分かりやすくなります。

通常のオルカンが向いている人

・世界株式全体へ幅広く投資したい
・長期的な資産成長を優先したい
・低コストを重視したい
・分配金を受け取らず複利運用を重視したい

オールカントリー・高配当株が向いている人

・世界の高配当株を中心に投資したい
・定期的な分配機会を重視したい
・NISA成長投資枠で高配当戦略を取り入れたい
・通常の世界株式とは違う運用スタイルを組み合わせたい

という違いがあります。

高配当株のメリットは?

高配当株は、企業が利益の一部を株主へ積極的に還元する傾向があります。

そのため、

配当収入を重視したい
定期的なキャッシュフローが欲しい

という人から人気があります。

また、成長株中心の投資とは異なる値動きをする可能性があり、投資スタイルを分散する選択肢にもなります。

高配当株の注意点は?

「配当利回りが高い=安全」

ではありません。

株価が大きく下がった結果、見かけ上の配当利回りが高くなっている企業もあります。

また企業業績が悪化すれば、

減配
無配

になることもあります。

高配当株ファンドでも、

株価下落
為替変動
配当減少

などの影響を受けます。

元本が保証されている商品ではありません。

為替ヘッジはある?

オールカントリー・高配当株では、組み入れる外貨建て資産について原則として為替ヘッジを行いません。

そのため円高になると、外貨建て資産を円に換算した価値が下がる要因になります。

逆に円安はプラスに働くことがあります。

世界株へ投資する以上、株価だけでなく為替の動きにも影響されます。

分配金は受け取る?再投資する?

販売会社によっては、

分配金を現金で受け取る
分配金を再投資する

といったコースを選べます。

長期的に資産を増やすことを優先する場合は、再投資することで複利効果を期待できます。

一方、

定期的な収入が欲しい

という目的なら受取型を選ぶ考え方もあります。

どちらがよいかは投資目的によって変わります。

分配金が多いファンドほど良い?

分配金の金額だけでファンドを選ぶのは避けたいところです。

たとえば、

Aファンド:年間4万円分配、基準価額が5万円下落
Bファンド:分配なし、基準価額が3万円上昇

なら、分配金だけを見るとAが魅力的に見えます。

しかし資産全体ではBの方が増えている可能性があります。

重要なのは、

基準価額の上昇・下落
+分配金

を合わせたトータルリターンです。

オルカンと両方持つ意味はある?

両方持つこと自体は可能です。

ただし、どちらも世界株式を投資対象としているため、投資先が一部重複する可能性があります。

そのため、

「2本持てば完全に分散できる」

というわけではありません。

通常のオルカンを資産形成の中心に置き、

一部だけ高配当株へ振り分ける

という使い方も考えられます。

ただし、比率は年齢、資産、投資目的、リスク許容度によって異なります。

今から買うべき?

「高配当株が話題だから」という理由だけで買う必要はありません。

購入前には最低でも、

・通常のオルカンとの違い
・信託報酬
・分配方針
・NISAで利用する枠
・為替リスク
・自分が分配金を本当に必要としているか

を確認しましょう。

特に若い世代で長期資産形成を目的にしている場合、

分配金を受け取ること

より、

低コストで再投資を続けること

を重視する考え方もあります。

一方、資産を取り崩しながら定期的な現金収入を得たい人には、年4回の分配機会がある商品が選択肢になる場合があります。

よくある質問

オルカン高配当とは?

一般的な検索では、アムンディ・ジャパンの「(アムンディ・インデックスシリーズ)オールカントリー・高配当株」を指して検索されるケースがあります。

通常のeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)とは別商品です。

運用会社はどこ?

アムンディ・ジャパンです。

何に投資する?

世界各国の高配当株式へ投資し、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス 高配当利回りインデックスへの連動を目指します。

分配金は年何回?

原則として年4回です。

2月、5月、8月、11月の各20日に決算を行います。

直近の分配金はいくら?

2026年8月20日の分配金実績は1万口あたり80円です。

将来の分配金額が保証されているわけではありません。

信託報酬はいくら?

年率0.165%以内(税込)です。

通常のオルカンより高い?

通常のeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の信託報酬は年率0.05775%以内なので、信託報酬だけを比較するとオールカントリー・高配当株の方が高くなります。

NISAで買える?

アムンディ公式ではNISAの成長投資枠対象として案内されています。

元本保証?

元本保証ではありません。

株価や為替の変動によって、投資額を下回る可能性があります。

まとめ

「オルカン高配当」として注目されているのが、

(アムンディ・インデックスシリーズ)オールカントリー・高配当株

です。

ポイントをまとめると、

・通常のeMAXIS Slim オール・カントリーとは別商品
・世界の高配当株を中心に投資
・高配当株指数への連動を目指す
・年4回決算
・2026年8月20日の分配実績は1万口あたり80円
・信託報酬は年率0.165%以内
・NISA成長投資枠対象
・為替ヘッジは原則なし

となります。

通常のオルカンは、

低コストで世界株式全体の成長を取り込む

ことを重視した商品です。

一方、オールカントリー・高配当株は、

世界株式の中でも高配当企業を重視し、年4回の分配機会を設ける

という違いがあります。

「高配当だから得」「分配金が出るから通常のオルカンより優れている」と単純には判断できません。

長期の資産形成を優先するのか、定期的な分配収入を重視するのか。

自分の目的に合わせて選ぶことが重要です。

【参考・出典】

アムンディ・ジャパン
「(アムンディ・インデックスシリーズ)オールカントリー・高配当株」

アムンディ・ジャパン
「NISA対象ファンド一覧」

アムンディ・ジャパン
「投資信託説明書(交付目論見書)」

三菱UFJアセットマネジメント
「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」

各販売金融機関のファンド情報

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